Wワーク(副業)の社会保険・雇用保険とは?
人生100年時代を見据え、日本政府はWワーク(ダブルワーク・副業)を促進中です。
しかし、現実的はまだまだ少数派です。
現在の勤務に支障がでる、情報漏洩、利益相反などの問題が懸念されるからです。
その一方、当事務所にはWワーク(副業)の社会保険・加入手続の依頼は増加中です。
例えば、次のようなケース。
(ケース①)オーナー社長が、別の会社を立ち上げた
(ケース②)同じオーナーが経営する2社に、社員として勤務中
(ケース③)外部に勤務中の妻が、夫の経営する会社にも勤務
(ケース④)脱サラして事業を始めたが、余剰時間は他社にも勤務
(ケース⑤)サラリーマン勤務を続けながら、副業を始めた
注意すべきは、ケース⑤の場合。
特に、勤務先に内緒で副業を始めた方です。
副業を禁止する会社はまだまだ多いですが、加入手続の過程で必ずバレます。
従って、事前に社労士へご相談されることをおススメ致します。
複数社に勤務する場合の「健康保険」「厚生年金保険」
勤務するそれぞれの会社で、加入要件を満たすかどうか判断。
(従業員)通常の加入要件と同様
(取締役)報酬の有無、常勤 or 非常勤
※報酬なし、又は、非常勤は加入できません。
どちらの会社でも加入要件を満たす場合、別途「被保険者 所属選択・二以上事業所勤務届」を申請・届出。
この段階で、勤務先にはWワーク(副業)が知られます。
複数社に勤務者する場合の「雇用保険」
社会保険(健康保険・厚生年金)とは異なり、二以上勤務の制度はありません。
従って、どちらも加入要件を満たす場合、生計維持の主たる勤務先で加入します。
つまり、給与の多い会社ということです。